インピンジメント症候群

オーストラリアの一般開業医は全科診療ですので、毎日いろいろな症例を見ることになります。その中で、私はウィートグラスのエキスを使い始めた1995年以前には見たことのなかった治癒現象-ウィートグラスが引き起こす「小さな奇跡」を毎日のように見ています。ここに紹介するのもその一例です。

ピアノのセールスをしている35歳の男性が、1年前に職場でひどい肩の怪我をしました。以来、彼の肩は凍結したかのように、動かすと痛み、痛さのせいで睡眠も妨げられているような状況でした。ステロイド注射と理学療法は一時的な症状の緩和をもたらしたものの、肩の動きについては何ら改善されることはありませんでした。彼の受けた診断は、肩のインピンジメント症候群。私が彼を診察したときには、彼は最後の手段として5週間後に矯正外科手術を受けることになっていました。

インピンジメント症候群は、非常によく見られる症状であり、上腕骨の一番上の部分と肩峰といわれる肩甲骨の一部の間にある肩の腱が痛められることによって起こります。(図参照)

特に腕を上げたり回転させる際の痛みがあることと、動作が制限されることが主な症状です。この患者さんは普通に腕を体の横に下ろした状態から60度の角度より高く上げることができず、また肩関節の回転を含む他の全ての動きがかなり制限されていました。

私はこれと似た症状を持つ患者さんを多く診てきました。そして、彼を診察した際に肩関節の動きに伴ってきしむような音がしたことから、これはインピンジメントの問題ではないかもしれないと考えました。

私はこれまでに、ウィートグラスが10分から20分のうちに周囲の組織を柔らかくすることにより、骨関節炎(変形性関節炎)を起こしている関節の硬直を和らげるのを見てきました。このことは、必ずしも関節の表面が粗くなっていることが、その動作を妨げているのではなく、むしろ関節の周囲にある筋肉や腱などの軟組織の硬直が関節の動きを制限しているのではないかということを示唆しています。

私は少量のウィートグラス・スーパーバームを主に痛みがひどい部分に塗り、数分間患部をマッサージしました.。約10分後、彼の肩は痛みもなく自由に動くようになり、きしむような音も消えてしまったのです。言うまでもなく、患者さん自身も看護師もこれには驚いてしまいました。

翌日、その患者さんはここ1年で初めて痛みのない眠りを堪能して目覚めることが出来、その後も全く問題なく普通に肩を動かすことができました。当然ながら、彼は手術の必要性を感じなくなりました。私も彼の整形外科医に再検査をしてもらうことをお勧めしました。

もちろん数多くの肩の怪我の中には、この患者さんのようにウィートグラスの効果が現れることのないものもあります。しかし、もしウィートグラスが硬くなってしまった軟組織をリラックスさせ、炎症を抑えることであなたの回復を(どんな怪我からでも)早める可能性があるとしたら、手術に同意する前に試してみようとは思いませんか? 私ならそうします。

Dr. Chris Reynolds M.B.,B.S.

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