ウィートグラスのエキスには、生のウィートグラス・ジュースよりもはるかに多いアンチオキシダントが含まれています。近年さかんに話題となるアンチオキシダントですが、これがどう健康に役立つなのでしょうか。.
通常の代謝プロセスで酸素が使われると、フリーラジカルと呼ばれる化学物質が発生します。環境の中に含まれる化学物質もこのフリーラジカルのレベルを増加させます。そしてこれが、体内の他の細胞を攻撃し、酸化させ損傷を与えます。この酸化のプロセスはリンゴの切り口が空気にさらされると時間と共に茶色くなっていくのに似ています。
このダメージは細胞膜、DNAなどの他の細胞組織に影響を与えます。そして、これが以下のような症状へと結びついていきます。
- 年齢不相応な老化現象
- 癌
- 動脈変性
- 骨関節炎
- 白内障
- パーキンソンやアルツハイマーなどの神経系疾患.
アンチオキシダントはこのフリーラジカルのもたらす悪影響を中和させる働きがあります。この望ましくない影響を予防、あるいはその進行を遅らせるには、アンチオキシダントを多く含む食品を摂ることが必要になります。ウィートグラスにはアンチオキシダントが豊富に含まれていますので、健康維持のために毎日の摂取をお勧めします。
最近のアンチオキシダントに関する研究
2006年にインドの科学者のグループ (Kulkarni et. al.) が ある重要な研究を行いました。この研究はアンチオキシダント効果の高い植物性製品の探求のために行われたものです。
この中で、生のウィートグラスのジュースとアルコール抽出されたウィートグラスエキス(栽培後の日数、栽培環境なども考慮に入れられる。)、それに市販されているウィートグラスの錠剤とで、アンチオキシダントの含有量が比較されています。その結果から以下の結論が出されています。
- 含有量の最高値は栽培後15日目のもの。
- アルコール抽出されたもの(スーパーショッツなど)のほうの含有量が生のジュースより25%も多いこと。
- 栽培された土の状態によっても含有量が影響されること。
- ウィートグラスにおける含有量はは多くの他の植物のエキス、野菜に比べても高レベルであること。
- ウィートグラスの錠剤に含まれるアンチオキシダントは、生のジュース、エキスに比べると、かなり低いこと。.
私自身が使用しているウィートグラスのエキスも、その抽出過程の一部でアルコールが使われています。1995年以来多くの患者さんの回復過程で観察してきた現象から、私はウィートグラスが人体と皮膚にもたらす優れた効果について確信しています。ウィートグラスの摂取を毎日続けることは、積極的な健康維持に役立ちます。
Dr. クリス・レイノルズ